電車でふと見上げると目につく存在 ド素人が中吊り広告について調べてみた
電車に乗り、ふと上を見上げると目につく中吊り広告。
イベントのPRや求人などジャンルも様々。
これらが各所へ足を運ぶきっかけとなった人も多いのではないでしょうか??
今回はこの中吊り広告について、気になったことを調べてみました。
中吊り広告っていくらするの??
こう疑問に思ったことのある方もいるのではないでしょうか。
例として、山手線群の場合、広告料金が430万円(山手線群 7days B3サイズ:3,750枚;『車両広告料金表一覧 - オリコム』)と
ぱっと見た感じではけっこう高額な印象を受けました。
筆者は数字がとても苦手なのですが、せっかくなのでもう少し詳細に分析してみることとします。
1日当たりの広告料金が430万円÷7=約61.43万円。
1枚当たりの広告料金は430万円÷3,750枚=約1,147円、
1日当たりだとさらに÷7なので約164円。
山手線群の1週間当たりの延べ利用者数は『首都圏路線群と延べ利用者数/平均乗車時間』によれば、約2,820万人。単純計算で1日約403万人。
山手線の車両数は11両, ピーク時の走行数が49本(内回り24本、外回り25本)で
この数字を用いて計算すると1両/台当たり約403万人÷(11両×49台)=延べ約7,474人が
乗車することになります。
(実際の運行本数はもう少し少ないので実際は8,000人くらいでしょう。)
そして、1両当たりの広告数は3,750枚÷(11両×49台)=約7枚。
7枚で8,000人近くに広告していることになります(もちろん見ていない人も多数いると思いますが)
1枚約164円なので、約164円×7枚=約1,148円で8,000人に広告しているということになりますね。
そう考えたら、けっこう安く思えてきました。
他の広告と比べてどうなの?? 新聞の折り込みチラシと比較してみました!
新聞の折り込みチラシは、ジェネバジャパンの『新聞新聞折り込みチラシの日本全国料金表』
によれば東京23区内の折り込みチラシ1枚当たりの料金は3.3円/枚だそうです。
(山手線群の1枚/日当たりの広告料金が約109円(上『中吊り広告っていくらするの?』参照)なので、折り込みチラシ約33枚分に相当します。)
広告をを見る確率、1回当たりの売上と広告による効果が同じ、新聞一部につき1人とすれば、
8,000人のターゲットに対し、3.3円/枚×8,000人=26,400円の費用がかかることになるので
この観点からすれば、中吊り広告のほうが随分お得といえるでしょう。
とはいえ一概には比較できない&用途による使い分けが必要
上で電車の中吊り広告の費用対効果について、新聞の折り込みチラシと比較してみましたが、
ターゲットにより用途を使い分ける必要がある、というか広告主もそれを踏まえた上で
広告媒体を選択していると思います。
例えば駅から離れたところにあるショッピングセンターの広告を
電車の中吊り広告にしてもあまり意味がないでしょうし、
地元で物事をすませる人が多い地域に都心のクリニックのチラシを入れても効果は薄いでしょう。
また、広告商品も異なっています。
ド素人の自分からしても、全ては費用対効果なのだと分かります。
電車に中吊り広告を出している広告主さんたちは
その高額な費用以上の勝算を見込んで出している、
というわけですね。
参考・参照
車両広告料金表一覧 - オリコム
http://www.oricom.co.jp/special/ryokin/index.html
新聞折り込みチラシの日本全国料金表 - ジェネバジャパン
http://www.geneva-japan2.com/orikomi/price_list_kanto.html
首都圏路線群と延べ利用者数/平均乗車時間
http://www.jeki.co.jp/transit/mediaguide/pdf/MD10.pdf
山手線〔Wikipedeia〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%89%8B%E7%B7%9A
いつも乗っていても意外と知らない!?山手線にまつわる雑学
https://matome.naver.jp/odai/2140465875863705001