意外と見落としがち?? 投資信託でのリターンを得るために大切なこと

これまでのブログの中で、投資信託でよりよいリターンを得るには

リスク
手数料
運用方法

を考慮する必要がある、とお伝えしました。

今回はもう1点注意しておきたい点として

分配金の扱い

について見ていきたいと思います。

分配金の扱いにおける投資信託の分類

投資信託は分配金の扱いという観点から、以下の3つの型に分類することができます。
それぞれの特徴とともに見ていきましょう。

分配型
・定期的に分配金を受け取ることができる
・運用資産の一部を受け取ることになるため、複利効果は得られない
・分配金のうちの20%(※)は配当所得として源泉徴収される

再投資型
・分配金を再投資することで複利効果が得られる
・一度分配されると分配金の20%(※)が配当所得として源泉徴収されてしまうため、分配金は少ないほうがよい

無分配型
投資信託の運用で得られた収益を運用期間中は投資家へいっさい分配せず、償還または中途換金した際にまとめて分配される
・分配金がないため、運用期間中は課税されない

※~2037年12月31日までは東日本大震災からの復興財源を確保するための復興特別所得税が追加課税されるため、20.315%となる

この3つの型を長期的な運用結果という観点でみると
分配型 < 再投資型 < 無分配型
という順になります。

目的に応じて使い分けよう

上で述べた内容だと、分配型の投資信託はあまりよくないのでは?と思うかもしれませんが、メリットがあります。

それは毎月分配金を受け取れる、ということ(そのままですが)
生活費や事業資金の一部にするなど、すぐに使う予定のある場合は有効になってきます。

一方長期的な運用を目指すのであれば、再投資型や無分配型を選ぶようにしましょう。

※無分配型のほうが運用期間中の税金がかからない分得られるリターンは大きいのですが、運用期間の短い単位型投資信託(購入できるのは設定前だけで、一度運用を開始すると一切追加で購入できない)の一部にのみのため、なかなか条件のあったものを見つけるのは難しいかもしれません。

終わりに

いかがだったでしょうか。
定期的に分配金を得たいなら分配型、長期的な目線で資産を増やしていきたいなら再投資型か無分配型と賢く投資信託を使い分けていきたいですね。