選んでみよう!インデックス・ファンド ~ まずは基本を押さえよう♪ ~
前回、インデックス・ファンドの基準となる、インデックスの比較方法についてお伝えしました。
今回は、インデックス・ファンドを選ぶ際、最低限どういったことに気をつけたらよいのか?
大きく分けて6項目に分けて、触れてみたいと思います。
目次
1. 投資対象2. 運用方法
3. コスト
4. リスク
5. 運用実績
6. 販売単位
1. 投資対象
いったい何に投資するのか?ということですね。インデックス・ファンドの場合は、ベンチマークとするインデックスは何か、
ということになります。
何をベンチマークとするかで大きく結果が異なってくるので、要確認です。
インデックスの比較方法については、以下に書いていますので、そちらも参考に。
2. 運用方法
インデックス・ファンドの対になるものとして、アクティブ・ファンドがありますが、そちらは、ベンチマークとなるインデックスを上回る運用成績を目指すものになります。
今回は、インデックス・ファンドを対象としているので、割愛します。
他に見るべきポイントとしては、分配金の受け取り方法でしょう。
主要な方法として、
・毎月分配型
・再分配投資型
の2種類があります。
毎月分配型は、分配金を毎月受け取るため、毎月の生活費など直近での
使用目的がある場合はこちらにしましょう。
一方、再分配投資型は得られたリターンも再投資に回します。
長期的に多くのリターンを得たいなら、こちらにすべきでしょう。
3. コスト
投資信託には、大きく分けて以下の3つのコストがあります。①販売手数料(購入手数料)
→投資信託の販売会社が独自に徴収する手数料で、同じ投資信託(商品)でも
販売会社によって異なります。
②信託報酬(運用管理手数料)
→保有中、ずっとかかる手数料で、運用そのものにかかる手間賃で、
販売会社、運用会社、信託会社で分け合います。
③信託財産留保額
→中途換金する際に徴収される手数料で、解約手数料のようなもので、
徴収されない投資信託も多いです。
同じインデックスをベンチマークとするインデックス・ファンドでも、
商品が異なればこれら手数料は異なり、リターンにも影響してくるので、
しっかりチェックしましょう。
4. リスク
リスクとは、結果の不確実性、リターンの振れ幅のことを指します。リスクが大きい= 結果の不確実性が大きい、リターンの振れ幅が大きい、
ということになります。
大きく分けて以下の4つがあります。
①価格変動リスク
→投資対象の価格が変動する可能性を指します。
国内外の政治や経済情勢、企業の業績等の影響を受けます。
②為替変動リスク
→為替レートが変動する可能性を指します。
外貨建ての投資信託の場合は、こちらを考慮する必要があり、
一般的に円高になると、基準価額はマイナスに、逆に円安になると
基準価額はプラスになります。
③信用(デフォルト)リスク
→債権等を発行する国や企業が財政難・経営不振等の理由で利息や償還金を
あらかじめ定めた条件で支払えなくなる可能性を指します。
④金利変動リスク
→金利が変動する可能性を指します。
一般的に金利が上がると、債券価格は下落し、金利が下がると、債券価格は上がります。
5. 運用実績
インデックス・ファンドは原則、ベンチマークとなるインデックスに連動する動きをとりますが、インデックスからの大きなブレがないか確認しましょう。
また、純資産総額が目減りしていないかも要チェックです!
こちらが右肩下がりになっていると、解約者が増えていることになり、
投資信託に何かマイナスの要素があるのでは、と考えられるからです。
6. 販売単位
投資信託をいくらから、何円単位で買えるか?ということです。ネット証券を中心に、最低金額100円から、1円単位で金額設定できるものもありますが、
最低金額が10,000円するものもあります。
買おうと思ったら、予算オーバーだった、なんてことにならないよう、
こちらも確認しておきましょう。
初心者向けの投資信託の本も〇〇程度で、多数出版されているので、書店に足を運んだり、
レビューを見たりして、読みやすそうなものを読んでみるといいでしょう。
終わりに
いかがだったでしょうか??文字だけだと分かりにくいところもあるかと思いますので、
近々実際に投資信託の交付目論見書などを用いて、どこをみればいいのか、
見ていきたいと思います。
参考
つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!〔頼藤太希, 高山一恵; スタンダーズ株式会社〕いちばんカンタン! 投資信託の超入門書〔湯之前敦; 高橋書店〕
投資信託が予想以上に安心設計で儲かるのだが〔藤原久敏; ぱる出版〕
投資信託が持つリスク - 投資信託協会